東洋区のMacrotarsipus属(鱗翅目,スカシバガ科)の再検討
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概要
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Macrotarsipus属はHampsonにより[1893]年に創設された属で,その模式種,M.albipunctusは,ビルマ(ミャンマー)で得られた後脚が飛び抜けて長い大変スマートなスカシバガである.この属には現在までに5種が知られている(M.beliaはM.africanaのシノニム)が,M.albipunctus以外の4種はすべてアフリカ熱帯の種である.これらアフリカの種類はM.albipunctusと近縁関係がない(Robinson et al.,1994)のでここではMacrotarsipus属から除いた.したがってこの属にはM.albipunctusとM.similis sp.n.の2種が含まれることになる.M.albipunctus Hampson,[1893](Figs 1,4-5)ミャンマー,ベトナム(新記録).ベトナムでは11月に成虫が採集されている.食草や生態的なことなどは不明である.M.similis sp.n.(Figs 2-3,6-7)前種,M.albipunctusに酷似するが,開張がalbipunctusでは22.0-24.0mmであるのに対してsimilis sp.n.では18.0-18.5mmと大変小さい.ゲニタリア(♀)も異なる(Fig.5).タイから8月と10月に,インドネシアから3月に成虫が採れているが食草などは不明である.
- 日本鱗翅学会の論文
- 1995-06-20
著者
-
有田 豊
Zoological Laboratories Faculty Of Agriculture Meijo University
-
Gorbunov Oleg
Institute For Problem Of Ecology And Evolution Russian Academy Of Sciences
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