2 中学生でも可能な静力学実験授業の展開(21世紀が求める科学教育)
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概要
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本校で実施している中学1,2年生の理科実験授業について,通常授業と並行して行う授業としての在り方を検証する試みを,理科1分野のテーマに関して,一昨年度から始めた。そのねらいは,少し先でその論理的部分を学ぶ題材や多少高度な測定作業に取り組み,「体験(体感)的習得」を目指すことである。一昨年度から昨年度にかけた試行結果から,生徒達の理解度・習得度を測ることも試みた。その結果,生徒達の作業能力に関する現状と可能性について概括的に捉えることができ,その上で,中等教育初期の段階の生徒達は少し難しい作業や処理に興味を持って取り組むことが可能で,その作業経験は近い将来の学習に向けた動機付けとして有効であると考えるに至った。今回は,昨年度の力学分野の実験授業展開の中の,「力のつりあい」を主テーマとした静力学関連の部分について,生徒達の自己評価データ分析結果から見えることを含めて,報告したい。
- 日本物理教育学会の論文
- 2006-08-04
著者
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