アルミニウム製逆相TLCプレートの食用タール系色素分析への応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
We have applied an aluminum-backed reversed-phase TLC plate to the analysis of the 12 coal tar dyes permitted to use for foods in Japan. Two solvent systems were selected for the separation of the xanthene dyes (methanol-acetonitrile-5% aqueous sodium sulfate solution=5:1:3) and the others (methanol-acetonitrile-5% aqueous sodium sulfate solution=3:3:10) (Fig.1). Fifty-four commercial foods were analyzed by aluminum-backed reversed-phase TLC after clean up of the dyes using polyamide column chromatography, and chromatographic behaviors of the dyes were observed. The average Ra/Rs values, ratios of Rf values of sample and standard spots on the same TLC plate, ranged from 0.99 to 1.08 and their coefficient of variation values were 0.0-5.1% (Table 1 and 2). These results mean that the separation was not affected by coexisting substances from foods and the spots always gave the same Rf values as the standards with good reproductibility. In TLC/fast-atom bombardment mass spectrometry (FABMS) of the coal tar dyes, use of aluminum-backed reversed-phase TLC plate improved the detection limits about 2-fold in comparison with use of glass-backed reversed-phase TLC plate except for azo dyes (Table 3). Finally, TLC/FABMS with the aluminum-backed plate has been successfully applied to the identification of Azo Rubine and Wool Green S, which are not permitted to use for foods in Japan, in the imported foods (Fig. 2). Therefore, aluminum-backed reversed-phase TLC plate is considered to be useful tool for the analysis of coal tar dyes in foods.
- 日本食品化学学会の論文
- 1998-11-30
著者
-
伊藤 裕子
愛知県衛生研究所
-
岡 尚男
愛知県衛生研究所
-
加賀美 忠明
愛知県衛生研究所
-
林 智子
愛知県春日井保健所
-
尾関 尚子
愛知県瀬戸保健所
-
伊藤 裕子
東京都健康安全研究センター
-
岡 尚男
金城学院大学薬学部:金城学院大学大学院人間生活研究科
関連論文
- 誘導結合プラズマ質量分析法による既存添加物・不溶性鉱物性物質中の元素分析
- 試料濃縮法を用いた逆相 TLC/スキャニングデンシトメトリーによる食品中の微量のタール色素の同定
- 逆相TLC/スキャニングデンシトメトリーによる食品中のウコン色素,クチナシ黄色素及びアナトー色素の分析
- はるさめ中の過酸化ベンゾイルの簡易確認法
- HPLCによる食品中の水溶性アナトーの定量
- GC及びGC/MSによる文具、化粧品、家庭用品等に含まれる可塑剤フタル酸及びアジピン酸エステル類の分析
- 食品中のペニシリン系抗生物質の理化学的分析法について
- 畜産食品中の残留抗菌性物質の理化学的分析法に関する研究 : 牛組織中のペニシリン系抗生物質の分析法について
- 畜産食品中の残留抗菌性物質の理化学的分析法に関する研究
- 愛知県下のと畜場に搬入された獣畜組織中のサルファ剤の残留について(1995-1999)
- LC/MSと食品分析
- 揮発性有機化合物(VOC)の分析法 (内分泌かく乱物質研究の最前線) -- (内分泌活性物質の微量分析)
- 逆相TLC/スキャニングデンシトメトリーによる食品中のβ-カロチン及びトウガラシ色素の分析
- 逆相TLC/スキャニングデンシトメトリーによる食品中のラック色素及びコチニール色素の分析
- アルミニウム製逆相TLCプレートの食用タール系色素分析への応用
- 愛知県下のと畜場に搬入された病畜組織中の残留テトラサイクリン系抗生物質の推移(1985〜1996)
- 機器による食品分析(3)LC/MSによる食品分析
- アミノTLCプレートによる食用タール色素の分析について
- 家庭用エアゾル製品中のメタノール分析における妨害物質とヘッドスペースガスクロマトグラフィー法の検討
- グリチルリチン酸とリクイリチンの含量比による甘草配合漢方エキス製剤の品質評価法
- 逆相TLC/スキャニングデンシトメトリーによる化粧品用及び食用タール色素の同定
- 血清中ホルムアルデヒド定量のための間接競合酵素免疫吸着測定法の開発(安心と安全に役立つ分析化学)
- 38 LC/MSを用いるペプチド中の構成アミノ酸絶対配置決定法の開発 : D,L-FDLAの導入と一級アミノ化合物への適用(口頭発表の部)
- P-30 有毒ラン藻,Anabaena sp.がmicrocystinとともに生産する新規環状ペプチド(ポスター発表の部)
- 18 LC/MSを用いるペプチド中の構成アミノ酸決定法 : 改良Marfey法(口頭発表の部)
- 個人輸入したダイエット食品に検出された医薬品成分に関する検討
- 逆相TLC, 分光蛍光光度計及び蛍光検出器付きHPLCによる局方ガーゼ中の蛍光増白剤の分析
- 逆相TLCの食用タ-ル系色素分析への適用
- 試料濃縮法を用いた逆相TLC/FABMSによる食用タ-ル系色素の同定
- Countercurrent Chromatographyの食品分析への応用
- 37 高速向流クロマトグラフィーによる天然有機化合物の分離(口頭発表の部)
- 漬物中の指定外色素オレンジIIの同定について
- 愛知県下のと畜場に搬入された病畜組織中のテトラサイクリン系抗生物質の残留について
- 精油定量器及びガスクロマトグラフィーによる食品中の異臭物質の同時定量
- 88 天然物化学におけるクロマトグラフィー : 質量分析法の有効利用(口頭発表の部)
- イムノアフィニティー抽出を用いる残留農薬のタンデム質量分析法による迅速分析
- マスクロマトグラフィーと選択イオン検出法
- 泡沫向流クロマトグラフィー
- 第4級アミンカ-トリッジによる食品中のタ-ル色素のクリ-ンアップ
- 名古屋市における雨水中のトリチウム濃度
- 抗生物質の化学的分析法の検討(第2報)プレパックC_カートリッジのテトラサイクリン系抗生物質への適用について
- 薄層クロマトグラフィー/高速原子衝撃質量分析法の食品分析への応用
- TLC/FABMSによるはちみつ中残留テトラサイクリン系抗生物質の同定
- 改良型精油定量器を用いる分析法に関する研究-2-ポリ塩化ビフェニル(PCB)の分析条件の検討
- 高速向流クロマトグラフィーを用いたベニコウジ黄色素からのキサントモナシンA及びBの効率的な単離精製
- HPLCによる畜産食品中のベンズイミダゾール系寄生虫駆除剤の分析
- オンラインHPLC/DPPHラジカル消去活性試験法及び高速向流クロマトグラフィーによるサクラ葉中の抗酸化物質の単離
- Seasonal Variations of Quality and Radon Contents of Ultra Underground Water in the Nobi Plain
- HPLCによる畜産食品中のベンズイミダゾール系寄生虫駆除剤の分析