大豆サポゲニンの抗変異原性

概要

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Soyasaponins,その加水分解物から得たsoyasapogenins,その物質の主要構成成分であるsoyasapogenol Aおよびsoyasapogenol Bの抗変異原性について検討を行った。Soyasaponinsは薬物代謝酵素系の存在下でATB1,B(a)PおよびTrp-P-2によって誘発されるS.typhimurium TA100の復帰突然変異を抑制しなかった。Soyasapogenins,soyasapogenol Aおよびsoyasapogenol Bは,B(a)Pに対して抗変異原活性を示さなかったが,ATB1およびTrp-P-2に対して抗変異原活性を示した。この抗変異活性はTrp-P-2よりもATB1に対して強かった。この結果は,抗変異原作用におけるsoyasapogenis,soyasapogenolsの特異性を表わしており,これらの化合物の脱変異原的作用を示唆する。この活性の相違は,発がん物質(変異原物質)の代謝的活性化の阻害に対する特異性に基づくと考える。また,これらの化合物は発酵大豆食品中に存在するisoflavoneのgenisteinに比べて弱い抗変異原活性を示すことが判明した。
活水女子大学の論文