児童虐待に関する看護基礎教育 : 教科書内容の検討
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概要
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本研究は、看護基礎教育用に作成された国内の小児看護、母性看護、家族看護、地域保健及び助産学の教科書に記載されている内容を分析し、児童虐待に関し看護基礎教育で教授すべき内容を明らかにすることを目的とした。分析のための枠組みに沿って各領域の記載内容を比較したが、記載内容に差異は見られず、むしろ各教科書によって記載内容と量が異なっていた。児童虐待に関する看護師、保健師、助産師の基礎教育では、児童虐待の重大性、看護職に期待される役割と対応の基本的原則を理解することが重要であるため、児童虐待の歴史や法律、定義、影響だけでなく、アセスメントの定義と方法、対処方法やケア、関連職種の役割と連携のとり方など虐待予防活動に関してより具体的な記載が必要であろう。今後は特に国外教科書の分析との比較を通して、児童虐待に関する看護職のコンピテンシーを明らかにする必要がある。
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