重症心身障害児と家族に対する情報提供のあり方
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は、重症心身障害児(以下、重症児とする)の家族の情報に関する経験から、情報提供時に考慮されるべき要素を特定することであった。参加者は、重症所の親6名(母親5名、父親1名)であり、半構造化面接法を用いた質的記述的研究であった。分析の結果、情報提供時に考慮すべき7つのテーマが特定された。すなわち子育て、社会資源、医学的知識、他の人の体験談、説明のしかたの工夫、前提となる信頼関係のテーマには、それぞれ3〜5のサブテーマが含まれた。看護師を含む医療者は、初対面のときから信頼関係を築く努力をし、家族の情報に関するニーズ、持っている知識、理解度など把握しながら情報提供する必要性が示唆された。今後は、より信頼性を高めるために参加者を増すとともに、さらに他の障害にも対象を広げて研究を進めていく必要がある。
- 茨城県立医療大学の論文
著者
-
前田 和子
茨城県立医療大学学務委員会
-
前田 和子
沖縄県立看護大学保健看護研究科
-
永濱 明子
沖縄県立看護大学
-
沼口 知恵子
茨城県立医療大学保健医療学部看護学科
-
前田 和子
茨城県立医療大学 保健医療学部 看護学科
関連論文
- 一元的な教育の管理運営システムによる教育改革の推進
- 障害を持つ子どもの家族への支援 : 医療・保健・福祉・教育に関する情報提供方法の検討
- 障害をもつ子どもの保育および教育に関するニーズ : 茨城県の実態調査から
- 茨城県における医療的ケア支援事業の試み : 医療関係者に対する養護学校教員の期待と問題点
- 小児リハビリテーション病院における看護量に関する予備的研究
- 脊髄損傷の学童とその両親のコーピング方略と自己認識 : 障害適応過程初期にある事例の検討から
- 障害児への遊び支援の実際と遊び支援評価尺度作成の試み : 小児リハビリテーション病棟において
- 茨城県における幼児の睡眠調査 : 睡眠の実態
- 乳幼児の睡眠研究に関する看護者の課題
- 児童虐待に関する看護基礎教育 : 教科書内容の検討
- 児童虐待防止活動における専門職者の教育的ニーズー沖縄県離島の場合ー
- MS-II-2 小児外科開業医の乳幼児健診 : 小児外科医の特色を生かすには(乳児健診への小児外科医の関与)
- 全領域の教員参加によるOSCE実施の評価 : 看護系大学生の認識から見たOSCEの意義
- 自閉症児・者の受療環境に関する家族のニーズ
- 重症心身障害児と家族に対する情報提供のあり方
- 小学生の自己概念測定に関する研究 : 自己評価得点にみられる性差
- 日本版学童用自己概念測定尺度の作成 : Harter Model の適用
- 国家試験攻略法 新傾向問題対応(9)小児看護学
- 小児看護臨床実習評価に関連する個人的特性因子の検討 : 実習指導の改善に向けて
- 実習指導の経験交流茨城県立医療大学保健医療学部看護学科急性期医療施設における小児看護学実習--子どもとの関係づくりへの支援
- [2]専門職協力体制における障害児看護師に期待される役割と能力(障害のある子どもとその家庭に対する専門職者の協力体制に関する研究)
- 障害のある子どもとその家庭に対する専門職者の協力体制に関する研究
- 幼児の自己概念測定に関する予備的研究 : Harter Modelの日本への適用
- OSCEにおける教員間の評価の差異と課題
- 青少年の自覚的身体症状と行動上の問題に関する分析 : スクリーニングへの活用のために
- 障害のある子どもとその家族に対する専門職者の協力体制に関する研究
- 障害児および青年・成人期に移行した障害者のニーズと社会資源に関する研究(茨城県における小児の地域リハビリテーションに関する総合研究 )