<原著論文>小児看護臨床実習評価に関連する個人的特性因子の検討 : 実習指導の改善に向けて
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概要
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本研究の目的は, 小児看護臨床実習指導の改善に役立てるために, 学生の実習成績に影響する個人的特性を明らかにすることである。対象は看護学生77名である。方法は質問紙法であり, 学生は実習前に, 属性, 健康状態, 社会サポート, 自己概念などの個人的特性に関する質問紙を記入した。また, 実習終了後に実習指導者が記入した実習評価表の総得点が算出され, 多変量解析により個人的特性の変数と実習評価総得点との関連を分析した。結果は(1)自覚的健康状態が良好な者はそうでない者に比し実習評価総得点が高い, (2)実習評価総得点と「母親との関係領域の自己概念」との間には優位な相関がある, (3)重回帰分析から, 実習評価総得点に関与する因子として「出生順位」「教師との関係への関心」「抑うつ感」の3変数モデルが抽出され, 重相関係数は0.57であった。以上から, 実習前に指導者が学生の個人的特性を把握することは実習指導をより効果的にするのに役立つことが示唆された。
- 茨城県立医療大学の論文
著者
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小室 佳文
茨城県立医療大学 看護学科
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前田 和子
茨城県立医療大学学務委員会
-
長崎 多恵子
茨城県立医療大学保健医療学部看護学科
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前田 和子
沖縄県立看護大学保健看護研究科
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前田 和子
茨城県立医療大学 保健医療学部 看護学科
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