<原著論文>障害をもつ子どもの保育および教育に関するニーズ : 茨城県の実態調査から

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概要

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茨城県の障害をもつ子どもと家族の保育および教育に関するニーズを把握するために, 通院者, 親の会会員, 養護学校通学者の家族を対象に質問紙調査を行った。回答者は1,245名であった。結果は次のとおりである。(1)6割に保育および教育について困った経験があった。(2)理由の第1位は「教職員の理解不足」30%, 次いで「希望する園や学校に入りにくい」, 「施設が不十分」, 「保育・教育プログラムが不十分」, 「遠い」, 「同級生・保護者の理解不足」の順であった。(3)有意な年齢差があったのは「教職員の理解不足」「希望する園や学校に入りにくい」「保育・教育プログラムが不十分」であった。(4)養護学校通学者は「希望する学校に入りにくい」「施設が不充分」「医療面の対応が不十分」に有意な学部差があった。また, 通学時間の長さも問題であった。以上から茨城県の保育・教育ニーズの実態が明らかになったので, 今後は多様なニーズに向けて現実的かつ有効な対応を検討したい。
茨城県立医療大学の論文

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