4年制看護基礎教育課程の1年次「ふれあい実習」の教育効果(1報) : 学生の自己評価を分析して

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本学における看護学科1年次生を対象とする早期体験実習としての「ふれあい実習」の教育効果を検討するため,学生83名が実習後に提出した自己評価表を分析した。その結果,以下のことが明らかになった。(1)「現地の実習について意欲的に参加できた」「ふれあい実習について満足する学びができた」の項目において学生の自己評価が高い結果であった。一方「対象者(家族)の健康レベルについて述べることができる」の項目は自己評価が最も低い結果であった。(2)学生によって自己評価表の自由記載欄に記述された内容は586の記述として把握され,それらの内容を質的に分析した結果,4つの大項目として≪看護の対象に関する気づき≫≪対象との関わり方に関する気づき≫≪地域における看護活動とその役割に関する気づき≫≪学び方に関する気づき≫が抽出された。(3)学生はふれあい実習での体験を通して幅広く看護の対象を捉え,さらに対象との関わりを振り返りながら,看護の対象理解についての学びを深めていた。また,実習を振り返ることによって今後の具体的な学習への目的意識を明確にする機会となっていたことが示されたことから,本実習によって一定の教育効果は得られたものと考える。
岐阜医療科学大学の論文

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