個別の指導計画の作成における課題と教師支援の検討 : 教師を対象とした調査結果から
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概要
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本稿では、従来は特殊教育の対象でなかったLD等のある子どもへの指導計画の立案や、作成する教師層の拡大が予測されるのに伴い、「個別の指導計画」作成に対する教師支援のあり方を検討することを目的とした。個別の指導計画作成に関する意識を問うチェックリストを作成し、359名の教師に実施した。ケースを対象にしたクラスター分析により回答の特徴から3群に分けられた。各群の間で、因子分析によって算出された尺度や各細項目の得点間の差の有無を明らかにするため分散分析を行った結果、すべてにおいて有意差がみられた。そこで、群間および群内で項目の差を比較し、個別の指導計画作成に関する教師の意識(向きやすさ、向きにくさ)を検証した。総じて、経験の少ない者に対しては断片的でなく、相互に関連するような体系的なプログラムの重要性が示された。一方、「評価の仕方」や「他者との話し合い」に関連する内容では、全体的に意識が向きにくい傾向にあったため、焦点化し、具体的に研修等を行う必要性が示唆された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 2005-09-30
著者
-
佐藤 克敏
京都教育大学
-
涌井 恵
国立特殊教育総合研究所教育支援研究部
-
涌井 恵
国立特殊教育総合研究所知的障害教育研究部
-
海津 亜希子
国立特殊教育総合研究所企画部
-
海津 亜希子
独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
-
佐藤 克敏
独立行政法人国立特殊教育総合研究所
-
涌井 恵
独立行政法人国立特殊教育総合研究所
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