自閉的傾向を有する児童の困難課題遂行時のモデルに対する注目・模倣行動を促進する要因の検討 : 好みの遊びに必要な遊具の作成が及ぼす効果を中心に
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概要
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自閉的傾向を有し、他者への注目・模倣行動が希薄な男児1名を対象として、課題の遂行に対する動機づけを高める操作が、その課題の遂行の仕方を示範するモデルへの注目・模倣行動に及ぼす効果を検討した。介入期には、動機づけを高める確立操作として、ベースラインと同一の課題を、"好みの遊びに必要な遊具"を作成する過程として遂行させた。ABデザインを用いて検討した結果、モデルが遂行する課題への注目行動や、その遂行の仕方の模倣行動が増加した。以上から、対象児の"好み"のアセスメントに基づいて行った確立操作が課題の遂行に対する動機づけを高め、結果として、その遂行の仕方を示範するモデルへの注目・模倣行動を促進したことが確認された。
- 2002-11-30
著者
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