45(P-1) 沖縄産ウンバチイソギンチャクより得られた新しいタンパク質毒素群の性状(ポスター発表の部)
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概要
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The venomous sea anemone Phyllodiscus semoni causes cases of severe stinging. We isolated Phyllodiscus semoni toxin 20A, 60A and 60B (PsTX-20A; ca. 20kDa, PsTX-60A and PsTX-60B; ca. 60kDa), a hemolytic and lethal proteinaceous toxins, from the nematocyst venom of this species for the first time. Furthermore, we sequenced the cDNA encoding PsTX-20A. The deduced amino acid sequence of PsTX-20A revealed that this toxin was a new member of the actinoporin family that consists of several cytolytic polypeptides originating from sea anemones. PsTX-20A showed lethal toxicity to the shrimp Palaemon paucidence when administered via intraperitoneal injection (LD_<50> value, 50μg/kg) and hemolytic activity toward 0.8% sheep red blood cells (ED_<50> value, 80ng/ml). PsTX-60A and PsTX-60B showed lethal toxicity to the shrimp Palaemon paucidence when administered via intraperitoneal injection (LD_<50> values: 800-900μg/kg and 800μg/kg, respectively) and hemolytic activity toward an 0.8% suspension of sheep red blood cells (ED_<50> values: 600ng/ml and 300ng/ml, respectively). Furthermore, we sequenced the cDNA encoding PsTX-60A. The deduced amino acid sequence of PsTX-60A did not show any similarity to previously reported proteins with BLAST search. The N-terminal amino acid sequence of PsTX-60B showed homology with that of PsTX-60A. These toxins represent a novel class of cytolytic proteinaceous toxins.
- 2002-09-01
著者
-
大城 直雅
沖縄県衛生環境研
-
中嶋 暉躬
サントリー生有研
-
中嶋 暉躬
(財)サントリー生物有機科学研究所
-
永井 宏史
海洋大・海洋科学
-
黒田 京子
サントリー生有研
-
永井 宏史
東京海洋大学海洋科学部
-
永井 宏史
東水大
-
大城 直雅
沖縄県衛生環境研究所
-
大城 直雅
沖縄衛環研
-
岩永 節子
沖縄衛環研
-
野崎 正敏
沖縄衛環研
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