66(P-49) ハワイ産立方クラゲCarybdea alataの刺胞毒の化学的性状(ポスター発表の部)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The box jellyfish (Sea Wasp) Carybdea alata Reynaud, 1830 (Cubozoa) is distributed widely in the tropics. The sting of C. alata causes severe pain and cutaneous inflammation in humans. We successfully isolated C. alata toxin-A (CaTX-A, 43kDa) and -B (CaTX-B, 45kDa) for the first time from the tentacle of C. alata collected at the Hawaiian shore. The experimental results showed that CaTX-A, but not CaTX-B, is present in the nematocyst, the organ responsible for stinging. Both CaTX-A and -B showed potent hemolytic activity. CaTX-A was lethally toxic to crayfishes with intraperitoneal injection. Furthermore, we sequenced the cDNA encoding CaTX-A. The deduced amino acid sequence of CaTX-A (463 amino acids) showed 43.7% homology to C. rastoni toxins (CrTXs) but not with any other known proteins. Therefore, these jellyfish toxins potentially represent a novel class of bioactive proteins. Secondary structure analysis of CaTX-A and CrTXs suggested the presence of amphiphilic ot-helices, which are also seen in several known hemolytic or cytolytic protein toxins, including peptide toxins.
- 2000-10-01
著者
-
中嶋 暉躬
サントリー生有研
-
中嶋 暉躬
(財)サントリー生物有機科学研究所
-
永井 宏史
海洋大・海洋科学
-
宅和 京子
サントリー生有研
-
永井 宏史
東京海洋大学海洋科学部
-
永井 宏史
サントリー生有研
関連論文
- 線虫C. elegansのインスリン様ペプチド
- P-79 マヒトデ(Asterias amurensis)の自切の分子機構(ポスター発表の部)
- VMA1プロトザイムにおける自触的スプライシング機構のNMR解析
- P-33 アナサンゴモドキ(Millepora dichotoma)が有する機能性タンパク質分子(ポスター発表の部)
- 昆虫毒と質量分析
- 衛生動物毒素研究最近の進歩 : クモ、サソリ、ハチ、クラゲ毒など
- イオンチャネルブロッカーとしてのクモ毒,サソリ毒 (生物間の攻撃と防御の蛋白質--毒素と生物間相互作用を見直す) -- (第3部 いろいろな動物の攻撃毒)
- 熱帯地方に毒虫を追って : -動物毒は真に毒か- 質量分析法による毒性成分の分析
- 先端研究と創薬
- 日本薬学会学会賞受賞林恭三氏の業績
- 創薬研究は切り口が大事(21世紀の創薬資源)
- 22 ヒドロキシアスパラギン酸誘導体の合成とグルタミン酸トランスポーターブロッカー活性(口頭発表の部)
- 88(P-10) Lissoclinum属のホヤから単離した3種類の新規アルカロイドの構造と生物活性(ポスター発表の部)
- 人間に被害を及ぼすクラゲの害 (特集 毒を知って毒を制す)
- III-2.刺胞毒とその利用(III.クラゲ類の生化学・利用学,クラゲ類の大量発生とそれらを巡る生態学・生化学・利用学,シンポジウム記録)
- 立方クラゲ類の刺胞毒(ミニシンポジウム海洋動物の刺毒に関する最近の知見)
- 68(P-25) 沖縄産ハブクラゲ(Chiropsalmus quadrigatus)刺胞毒の化学的性状(ポスター発表の部)
- 初めて明らかにされたクラゲ毒の化学的性状 アンドンクラゲから得られたタンパク質毒素
- 66(P-49) ハワイ産立方クラゲCarybdea alataの刺胞毒の化学的性状(ポスター発表の部)
- 44 アンドンクラゲ刺毒の化学的性状に関する研究(口頭発表の部)
- 45(P-1) 沖縄産ウンバチイソギンチャクより得られた新しいタンパク質毒素群の性状(ポスター発表の部)
- アナサンゴモドキ(火炎サンゴ)のタンパク質毒素 : ダーマトポンチンファミリーとして初めての毒素の単離とその性状解明
- 海洋危険生物のタンパク質毒素
- Recent Progress in Jellyfish Toxin Study
- 特集「機能性食素材の開発動向」について(機能性食素材の開発動向)
- 第 10 回海洋天然物化学国際シンポジウム
- ハワイで発生したオゴノリ食中毒 原因毒は強力発癌プロモーターのアプリシアトキシン類
- ハワイで発生したオゴノリ食中毒の原因物質について : 有機化学・天然物化学
- 80 シガテラの毒化原因渦鞭毛藻Gambierdiscus toxicusの生産する抗カビ成分gambieric acids(口頭発表の部)
- 19 渦鞭毛藻の生産する抗カビ成分アンフィジノールの構造研究(口頭発表の部)
- 81(P-38) サソリ、クモ毒から得られた両親媒性ペプチド(ポスター発表の部)
- 91(P-99) カリウドバチ毒嚢に含まれる生理活性物質の構造(ポスター発表の部)
- 線虫C. elegansのグルタミン酸トランスポーター遺伝子の探索
- トランスジェニックネマトーダを用いた生物検定法の確立第一報 : 線虫C. elegansのグルタミン酸トランスポーター遺伝子のクローニング : 動物
- 46(P-3) 海綿Strongylophora strongylataの新規イトマキヒトデ卵成熟阻害活性Meroditerpenoidsの構造と活性(ポスター発表の部)
- 刺胞動物のタンパク質毒素に関する研究 (平成22年度水産学進歩賞)
- 刺胞動物のタンパク質毒素に関する研究
- 机上のIDLE TALK