固有楕円ポテンシャルを利用したラベル付きグラフ可視化の座標計算
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概要
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本研究では,ラベル付きグラフ可視化のための,ラベル同士が重ならない効率的な可視化座標計算の手法を提案する.従来のラベル付きグラフ可視化の座標計算アルゴリズムはForce-directed法やバネモデルといった,ノードを"点"として扱う座標計算を行うために,文字列や,異なるサイズのラベルを扱う時にはラベル同士が重なってしまうと言う問題が生じる.ラベルの重なりを回避する手法はいくつか提案されて来たが,いずれの手法も可視化計算を行った後に,再び座標計算処理を必要とする.これ等の手法では大規模なグラフ可視化では計算量が莫大になり,さらに元の前視化結果を破壊してしまうという問題も生じる.本提案手法では、各ノードにラベルサイズに依存した固有楕円ポテンシャルを与え,ラベルの大きさを考慮する事によって,ラベル同士の重なりを回避する座標計算を可能とした.さらに,斥力項に対し点対称ポテンシャルと固有楕円ポテンシャルの関数の重ね合わせにより,従来手法の可視化結果と比べ,大局的な構造を保ちつつ局所的にはラベルの重なりを回避する手法を提案する.また,提案手法をGPUを用いて計算させることにより,座標計算速度の数百倍の高速化を実現した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2007-12-20
著者
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藤村 考
日本電信電話株式会社NTTサイバーソリューション研究所
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山田 武士
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
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山田 武士
日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所
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藤村 滋
NTTサイバーソリューション研究所
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松林 達史
日本電信電話株式会社日本NTTコミュニケーション科学基礎研究所
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藤村 滋
日本電信電話株式会社NTTサイバーソリューション研究所
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松林 達史
日本電信電話株式会社nttコミュニケーション科学基礎研究所
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山田 武士
日本電信電話株式会社
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山田 武士
日本電信電話(株)
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藤村 考
日本電信電話株式会社nttサービスエボリューション研究所|現在 大妻女子大学社会情報学部
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藤村 考
日本電信電話株式会社 サイバーソリューション研究所
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