介護保険制度による通所系サービス1年継続利用者のサービス内容に対する満足感と関連する要因についての検討
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概要
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本研究の目的は,通所系サービスを27施設において1年間継続して利用している41名の高齢者のサービス内容(レクリエーション活動を含む)に対する満足感の実態と利用者の利用継続意思,性別,及び精神的健康との関連を明らかにすることであった。最も満足感のあるサービスは,「入浴」86.8%で,次いで「リハビリ」83.3%,「食事」82.9%,「送迎」82.1%,「レクリエーション全体」81.1%,「健康チェック」69.4%であったまた,最も多く利用し満足しているレクリエーション活動内容は「利用者同士のおしゃべり」79.5%であった食事を「楽しみ」としている対象者に,今後も通所系サービスを継続利用する意思が有意にあることが明ら力になった(p=0.028)。また,レクリエーション活動内容では「小集団で行う創作活動」において,男性よりも女性が有意に楽しみと感じていた(p=0.027)。精神的健康については,利用3ヶ月時と1年時における得点変化を比較した結果,有意差は認められなかった。利用者のニーズや性差を考慮してサービス内容を充実させていくことは,高齢者の在宅生活を支援するための重要な検討事項であることが示された。
著者
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高柳 智子
新潟県立看護大学看護学部看護学科
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高柳 智子
福井医科大学看護学科
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高山 成子
県立広島大学保健福祉学部看護学科
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高山 成子
広島県立保健福祉大学
-
小河 育恵
福井大学医学部看護学科臨床看護学講座
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高柳 智子
新潟県立看護大学
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小河 育恵
奈良県立医科大学医学部看護学科
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大津 美香
青森県立保健大学健康科学部看護学科
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吉川 日和子
福井大学医学部看護学科
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山田 由佳里
福井赤十字看護専門学校
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高山 成子
県立広島大 保健福祉
-
小河 育恵
元奈良県立医科大学医学部看護学科
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