成人看護学実習(急性期)における関連図活用の学習効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
関連図(Sequence of events)は看護学臨地実習において学生の患者理解のために活用されることが多いが,その効果については報告されたものは少ない.本報では成人看護学実習(急性期)における関連図活用の学習効果について実習終了後の学生43名を対象に質問票を用いて調査を行った.高得点を示した質問項目は「患者の病態が理解しやすい」,「看護診断の関連因子が把握しやすい」,「患者の全体像が理解しやすい」,「関連図作成に時間がかかる」であった.さらに因子分析した結果,「看護過程展開能力」,「患者の背景理解」,「関連図作成の煩わしさ」,「思考能力の向上」の4因子が抽出された.学生にとって関連図作成は,患者理解および看護過程展開において有効であり,さらに看護過程展開にはクリティカルシンキング能力が必要不可欠で思考能力向上に寄与するものと示唆された.一方,関連図作成には時間がかかり負担に感じていることがわかった.
- 奈良県立医科大学の論文
著者
関連論文
- 介護保険制度による通所系サービス1年継続利用者のサービス内容に対する満足感と関連する要因についての検討
- 痴呆高齢者のケア提供者における職業的満足感
- ICUにおける開心術後の患者の上肢抑制の検討
- 在宅高齢者の通所サービス利用による日常生活活動の変化 : 利用開始時,3ヶ月後,1年後の変化について
- 通所系サービス利用開始1年間における在宅高齢者の主観的幸福感の変化とその関連要因
- 自作模擬ストーマモデルを導入したストーマケア演習における看護学生の学び--ストーマに関するイメージに着目して
- ICU看護師と患者による看護アウトカム
- 成人看護学実習(急性期)における関連図活用の学習効果
- 看護学生のストーマ演習前後のイメージ変化と学び--自作模擬ストーマモデルを導入して
- 介護老人福祉施設入所者の主観的幸福感に関連する要因
- ICU看護師と患者による看護アウトカム
- 自作模擬ストーマモデルを導入したストーマケア演習における看護学生の学び : ストーマに関するイメージに着目して