自作模擬ストーマモデルを導入したストーマケア演習における看護学生の学び : ストーマに関するイメージに着目して
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概要
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ストーマ造設は、看護学生にとって具体的に理解するのが難しい。そのため著者らは一昨年より自作模擬ストーマモデル(以下、模擬ストーマと記す)を導入したストーマケア演習を行っている。今回、そのストーマのイメージに着目して学習内容を明らかにすることを目的に検討した。演習前後のSD法による分析と、演習後の「気づき・学び」を課題にしたレポートから分析した。ストーマのイメージは、12項目全て肯定的イメージに変化した(p<0.01)。演習前後の差の因子分析では2因子を抽出し「心地感」「清潔感」と命名した。因子得点から点数変化のあった学生を5グループに分類した。レポートの分析から否定的イメージにつながる文章を列挙し、因子得点に変化のあった各グループ毎に量的分析を行ったが、有意差がなかった。つまり演習後の自由記載には理性的に対処する記載があっても、心理面では受け入れられない側面があることが示唆された。
- 2008-03-15
著者
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小河 育恵
福井大学医学部看護学科臨床看護学講座
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瀬川 睦子
川崎医療福祉大学医療福祉学部保健看護学科
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杉崎 一美
奈良県立医科大学医学部看護学科
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大久保 仁司
奈良県立医科大学看護学科
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瀬川 睦子
奈良県立医科大学看護学科
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瀬川 睦子
奈良県立医科大学医学部看護学科
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奥田 淳
元奈良県立医科大学医学部看護学科
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小河 育恵
元奈良県立医科大学医学部看護学科
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