シコクビエの生育,再生におよぼす遮光の影響
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概要
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シコクビエの生育,再生におよぼす遮光の影響を検討した。1)連続遮光による乾物重,T-N%,TAC%の変動は遮光日数の経過と共に増大し,ほぼ20日目に最大に達した。乾物重はこの差が最終調査まで継続したが,T-N%,TAC%では差が次第に少なくなった。器官別乾物重は地上部より地下部で,また,地上部では葉身,稈に比較し葉鞘で遮光の影響が顕著であった。再生乾物重は刈取後30日にいたっても遮光区で少く,T-N,TAC%にも遮光の影響が残った。2)遮光日数をかえた生育時期別遮光では,刈取時の乾物重は標準区>10日間遮光区>20日間遮光区,再生乾物重は標準区>20日間遮光区>10日間遮光区となった。また,この傾向は生育初期に顕著であった。3)窒素施用量をかえた生育時期別遮光では,生育,再生におよぼす遮光の影響はほぼ類似して生育の初期ほど,窒素施用量の大なるほど大きくなる傾向を示した。4)以上に示す遮光と再生の関連は,形態的要因としての分げつの発育状態と生理的要因としての植物体の窒素ならびに炭水化物含量の相互関係によって説明される。
- 日本草地学会の論文
- 1976-10-25
著者
-
佃 和民
農林省北陸農業試験場
-
田村 良文
東北農業研究センター
-
田村 良文
農林省北陸農業試験場
-
星野 正生
農林省北陸農業試験場
-
佃 和民
北陸農業試験場:(現)農事試験場
-
星野 正生
北陸農業試験場:(現)琉球大学農学部
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