水田裏作イタリアンライグラスへの基肥窒素施用位置とその吸収利用
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概要
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1.水田裏作イタリアンライグラスに対するN肥料の施用位置の違いが吸収利用を通して生育, 雪害に及ぼす影響を耕起条件下で比較した。2.Nの表面施用区は全層施用区に比べ秋刈時の収量, N含有率とも高く, 同時に根雪前の株のN含有率が高くTAC含有率が低い傾向となり, その結果, 雪害面積率が高くなって春の収量が低下した。3.秋刈時のN吸収量では表面施用区は全層施用区の1.6〜2.0倍に達した。4.裸地条件下でも施用したNは速やかに失われ, その傾向は尿素施用区のほうが硫安施用区より明確で, かつ著しかった。5.以上より耕起条件下でのNの表面施用は全層施用より吸収利用効果が高く, 全層施用では根が利用する前にNは土壌から失われるために吸収利用効率が低下するものと考えられた。
- 日本作物学会の論文
- 1980-08-16
著者
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