秋季自然条件下におけるイタリアンライグラスの長日処理
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概要
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秋季自然条件下における長日処理がイタリアンライグラスの形態変化,生育量ならびに出穂におよぼす影響を検討した。また,光中断処理時間および光源の種類と長日処理効果の関連,さらには長日処理反応の品種間差についても検討を加えた。1)光中断にともない草丈は高く,葉は薄く,一葉面積,個体当り葉面積は大となった。茎数は減少する場合が多かった。一葉重には差は認められなかった。2)地上部生育量は光中断区ですぐれた。このことは栄養生長から生殖生長への発育相の転換の遅速に起因しているものと推察された。同時に,長日下では節間伸長にともなう受光態勢の改善が純同化率を高めた事が認められた。3)光中断時間が1,3,5時間と長くなるにともない草丈,一茎重,乾物重,出穂茎数が増加する傾向を示した。4)低緯度原産の,すなわち春化要求の低い品種において,秋季における長日処理に対する感応性が高いものと考えられた。5)同一品種内において,秋季の長日処理反応に大きな個体間差が認められた。6)長日処理効果は600〜700nmの波長光を放射するR光源で最も高く,BR光源,B光源,BLB光源では相対的に劣ることが認められた。
- 日本草地学会の論文
- 1979-01-31
著者
-
田村 良文
東北農業研究センター
-
田村 良文
北陸農業試験場
-
星野 正生
北陸農業試験場
-
佃 和民
北陸農業試験場
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佃 和民
北陸農業試験場:(現)農事試験場
-
星野 正生
北陸農業試験場:(現)琉球大学農学部
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