パドック排水に関する研究 : 暗渠排水によるパドック環境の改善(第2報)

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概要

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現在酪農家の乳牛用パドックは、牛群により垂れ流される糞尿とその練り返しにより、土壌が泥ねい化し、常に排水不良の状態におかれており、牛体や搾乳環境に与える大きなマイナス要因となっている。このようなパドック環境を改善するため92年11月に三軒のモデル酪農家を対象に暗渠排水と火山灰土への土壌置換を行い工事前後二年聞に渡り含水比、三相比、貫入深さについて調査した。その結果、パドック土壌の含水比は暗渠排水の施工後著しい低下を示した。また、三相比においても暗渠排水施工後、固相率および気相率の上昇、液相率の低下により、三相構造の改善がみられた。このパドックにおける排水性の向上はパドック土壌の地盤支持力の強化につながり、パドックでの牛群の歩行が容易となった。以上の結果により、酪農家のパドックに暗渠を施工することは、パドックの排水性の向上に役立つことがわかった。
帯広畜産大学の論文
1994-10-07

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