凍結土層の融解による浸入度
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概要
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凍結土壌が春期融解するとき,土壌中に残存する凍結土層の性質が,融解時の浸入度に与える影響を検討するために,単純な土柱モデルを用いて室内実験を行った。また浸入式と融解式との結合によって融解平均浸入度の式が誘導された。得られた結果を要約すると,(1)凍結土の含水量が少ないほど浸入度は大きい。(2)同一状態の水分量のときは,密度の小さいものほど浸入度は大きい。(3)水分量,密度が同一状態のときは,凍結温度が高いほど浸入度は大きい。(4)融解平均浸入度の式で計算した結果,含水量が多く凍結温度が低いほど,実測値に比較的近い値となった。今後は,温度勾配を考慮した結合式を誘導する必要があるとともに,各因子のより正確な実測値を求める必要がある。
- 帯広畜産大学の論文
- 1978-10-31
著者
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