十勝地方における農業気象情報のシステム化について : 第1報農業気象情報システムの現状

概要

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農業に密接にかかわる気象情報はこれまでにも利用されてきたが,近年のコンピュータによる情報処理や通信技術の発展により急速にシステム化が進み,より積極的な利用へと移り変わっている。北海道十勝地方でも近年複数の農業情報システムが稼働を始めている。そこで,このシステムを稼働させている,十勝農協連,士幌農協,音更農協を対象に各システムの内容と,農業気象情報の流れについて調査を行った。農業気象情報の流れとしては,十勝地方では十勝農協連が核となり,中央の気象情報を各農協,普及所等に流していることがわかった。また,士幌,音更農協については,十勝農協連の気象情報を受けとるとともに独自のシステムによって各農家に伝達していることがわかった。しかし,農協のシステムに関しては,気象情報の入力部分においてオンライン化がされておらずリアルタイムの伝達までには至っていないことがわかった。次に,各システムの端末装置であるが,これにはファクシミリ,ファクシミリにパソコン機能を付加した専用機,パソコンがあった。これは,各システムの目的と,エンドユーザーのレベルの設定によって生じたものと考えられる。
帯広畜産大学の論文
1991-11-30