「保健婦・士」「助産婦」「看護婦・士」実習指導者 : 講習会修了受講者の動向と講習会の効果

概要

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東海大学健康科学部看護学科は神奈川県の委託を受け、臨床・臨地実習指導者講習会を1994年より実施し、1999年度で6回目を開催し終了した。本稿では、5年間の講習修了者の動向調査をもとに、カリキュラムを評価し、講習会の今後の課題を検討した。1)調査時、実習指導担当者は63%で、その内72%は看護業務と兼任しており、教員と指導者の役割の明確化と連携が求められていた。2)修了後の自己変化では、学生に対する理解と関心が高まり、その対応が教育的になった。これは、教育目標、(1)教育対象の特性を理解する、(2)教育原理と方法に関する科目の看護教育への応用との一致と言える。3)受講時点で実際に実習指導を担当している者および予定者の学習意欲が高く、修了後の自己変化も高い。今後、各施設の受講者推薦にあたり、自発的な受講動機を持つ者、継続的な人材育成を意図した人選を期待する。4)問題解決型学習のグループワークは、自己表現と自己洞察の機会として有効であった。5)調査時、実習指導担当者は指導上の疑問や不安を抱え、教育的示唆を求めており、フォローアップ研修の必要性が明らかにされた。
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