看護大学生の困難な問題とコーピング : 追跡調査結果から

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概要

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実習指導の手がかりとするために、われわれは本学1995年度入学の学生を対象に基礎看護学実習時に遭遇する困難な問題とコーピングに関する調査を実施し、本誌上において報告をした(溝口、1997)。今回は追跡調査として1996年度入学生を対象に、同様な調査を行った。さらに、学生の看護職志向、学習動機、実習に対する意識とコーピングとの関連についても検討を加えた。その結果、実習時の困難な問題は1996年度生では「ケア技術」に関することが多く、事前学習の不足が示唆された。実習時、非実習時のコーピングの傾向は1995年度生および1996年度生共に同様な傾向であった。すなわち非実習時は、積極的・回避的・情緒調整的コーピングを適当に用い、実習時には回避的コーピングを用いることが少ないという特徴が改めて確認できた。看護職・学習への動機づけのない者は、回避的コーピングを用い、学習意欲のある者は積極的コーピングを用いる者が多かった。
東海大学の論文

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