犢牛のリンパ性白血病に関する臨床ならびに血液学的観察

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概要

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病理学的にLymphocytomaないしMalignant lymphocytomaと判断された2〜4ヵ月齢の犢牛のリンパ性白血病2例について,その臨床および位相差顕微鏡を主体とする血液学的検討を行ない,以下に示す所見を得た。1.臨床主症状はいずれも突発的な体表リンパ節の腫脹と食欲の不振,消化障害および呼吸困難などであって,うち1例には後躯麻痺が認められた。2.血液所見としては,リンパ芽球にはじまって,大・中型の成熟リンパ球までの分化過程にある各種のリンパ球と,それらの変異細胞の血中出現が特徴であった。3.体表リンパ節の生検所見においても,増殖細胞は血液リンパ球の変化とほぼ一致する所見が得られた。4.病例のうち1例(第2例)にデキサメサゾンの大量投与を行なったところ,一過性のリンパ節の縮少と増殖細胞の変性および崩壊を認めたが,投薬後の再発を積極的に抑制するような効果は認められなかった。
帯広畜産大学の論文
1969-01-30

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