帯域集約のためのバッファ状態に応じたパス選択法の提案(セッション3:プロトコルと性能評価)

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概要

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現在,無線アクセス技術の開発と普及が急速に進展しており,複数のネットワークに接続できるマルチホーミング環境が登場してきている.このマルチホーミング環境の利用方法の1つとして帯域集約が挙げられる.しかし,帯域集約を実現するのにあたり,パスごとに帯域幅,遅延時間,ジッタなどが異なることによりトランスポート層での性能が劣化し,帯域を十分利用できないという問題が発生する.本稿ではこの問題点に対し,バッファ状態に応じたパス選択法を提案する.提案手法では,送信バッファ中のパケットをチェックすることにより,各パスの状態を推測し,より送信能力のあるパスに送信を担当させることで帯域を有効利用する.また,シミュレーションによる評価により,提案手法がより送信能力のあるパスにデータを割り当てることができ,順序違いの影響を緩和できたことが示された.
2007-09-20

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