定在波音場を用いた懸濁水浄化装置の検討(強力超音波)

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概要

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土木工事を行う際、掘削作業などにおいて汚泥を含む大量の排水が生じ、河川へと流す際には浄化が必要である。しかし、工事排水に含まれる粒子は直径が数十ミクロンと小さいため、沈降を促進する目的で凝集剤が用いられることがあり、これは環境汚染につながる。筆者らは超音波凝集を用いればこの間題を解決できる可能性があると考え、懸濁水浄化装置の処理能力5l/minを目標とし、実際の工事排水を用いて検討を行った。その結果、対向する平板振動子と反射板を平行から2度程度傾けて設置すると凝集効果は高まり、水の流れのある流路中でも懸濁粒子の凝集効果は確認された。またこの捕捉、凝集された粒子は、凝集が進むと自重で沈降し始めるため、連続的な処理が可能である。また、超音波照射をやめると即座に自重で沈降するので、超音波のバースト駆動により装置の高効率化が確かめられた。
2006-12-14

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