Si-Ge固溶体の熱振動モードと圧力誘起相転移
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概要
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我々は,Si-Ge固溶体中のSi又はGe原子の格子振動を合金の格子定数を持つSi又はGe結晶のそれに置き換えるという簡単化した取扱いを提案する。純構成要素の力定数への体積効果を考慮し,我々は,Si_<0.9>Ge_<0.1>及びSi_<0.1>Ge<0.9>固溶体の局所及びバンドモードのフォノン分散曲線及びSi_<1-x>Ge_x固溶体の局所及びバンドモード振動数の原子濃度x依存性を得る。更に,Si_<1-x>Ge_x固溶体の平均フォノンモードに関する有効モードGruneisenパラメータγ_iの計算から,我々はX点のTAモードGruneisenパラメータγ^x_TAと相転移圧力P_tの間に顕著な相関を得,TAモードの軟化がSi-Ge固溶体の圧力誘起相転移に関係することがわかる。
- 物性研究刊行会の論文
- 1985-08-20
著者
-
加賀屋 弘子
秋田大学・鉱山学部・共通講座
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相馬 俊信
秋田大学・鉱山学部・共通講座
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相馬 俊信
秋田大学工学資源学部情報工学科
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加賀屋 弘子
秋田大学工学資源学部情報工学科
-
木谷 佳子
秋田大学・鉱山学部 電子工学科
-
木谷 佳子
秋田大学・鉱山学部・電子工学科:(現)日本モトローラk.k.
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