多肢式テストにおけるLT/R・W図を用いた正解・不正解に関する要因分析手法の提案(学習支援)

概要

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本研究では,e-Learningでの多肢式テストにおいて,学習者の解答が正解あるいは不正解に至った要因を分析する手法を提案する.この手法では,LT/R・W図を用いて解答を8つの特徴のタイプに分類し,その要因を分析する.そのため本研究では,解答の正誤の判定に加え,各設問の難易度と各学習者の理解度のレベルとの相対的な関係に着目する.また,解答に要する標準的な時間と各学習者の解答に要した時間との相対的な関係にも着目する.そして,これらの関係を数値化しLT/R・W図の上で表すことで,設問ごとに解答の正解・不正解に至った要因を分析する.これにより,学習者や教授者の手を煩わせることなく,個々の学習者の解答に関する有益な学習診断情報を提供することが可能となる.さらに,本研究では,提案手法を実装したシステムを用いた実証実験を行う.そして,アンケート調査により,提案手法による分析結果が解答の正解・不正解に至った要因を的確に反映し,学習者にとって有効な学習診断情報となることを確認する.
2006-11-15