共有プロセスを含むグループ間の分散資源割り当て

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分散システムにおける資源の割り当て問題は, いままで盛んに研究されており, デッドロックや飢餓状態を回避する分散アルゴリズムは多数開発されている. しかしながら, コンピュータネットワークの発展に伴い, ネットワークを通じて様々なグループ協調括動を行なうことが増えるため, 複数のグループはネツトワーク上の複数の資源を競合し,グループ間のデッドロックやグループの飢餓状態を起こす危険性が生じてきた. 今までの資源割り当てモデルは, プロセス間の資源競合を表すもので, グループ間の資源競合を明示的に表すことかできない. また, 今までの分散アルゴリズムは, デッドロックと飢餓状態を回避できるが, グループ間のデッドロックとグループの飢餓状態には対応できない.そこで, 本論文では, まず, グループ間の資源競合を明示的に表す資源割り当てモデルを与え, その上にグループ間のデッドロックとグループ飢餓状態の定義を与える. そして,これらの問題を解決するため, 従来の有向無閉路に基づいた資源割り当て法を拡張した分散アルゴリズムを提案する. 今までの研究と比べて, 本研究は, 複数のグループがあるプロセスを共有する場合でも有効であるという特徴を持つ.
一般社団法人情報処理学会の論文
1998-01-29

共有プロセスを含むグループ間の分散資源割り当て

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