霧ヶ峰における草地景観の生理・心理的評価に関する研究
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概要
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本研究では草地景観の要素が人間の生理・心理面に与える影響を評価した.景観要素として1.花の有無,2.眺望の差異,3.植生遷移に伴う樹林化の影響を比較した.実験は霧ヶ峰で撮影したスライド写真を用いて行った.被験者からはSD法による主観評価,感情プロフィールテスト,脳波,心拍RR間隔を測定した.その結果,花の存在効果は,主観的にはにぎやかさと価値の高さとして評価された.また脳波ではFzのα2/α1が高くなっていた.心拍RR間隔では花のない草地では心拍数が減少するのに対して,花のある草地では心拍数が増加していた.次に樹林化の影響は,主観的には眺望性の低下として評価されていた.脳波ではOzのα2/α1が減少していた.また心拍RR間隔からは樹林化によって心拍数が増加していた.花の存在や,樹林化といった草地景観の要素は言語的な評価のみならず,脳活動や自律神経系活動にまでも影響を与えていた.
- 2002-03-29
著者
-
栗原 雅博
電力中央研究所
-
栗原 雅博
電中研
-
油井 正昭
風景計画学研究室
-
古谷 勝則
風景計画学研究室
-
多田 充
風景計画学研究室
-
栗原 雅博
自然科学研究科
-
多田 充
(独)農業・生物系特定産業技術研究機構花き研究所
-
油井 正昭
桐蔭横浜大学工学部
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