マロングラッセの変質防止に関する研究
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概要
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(1)マロングラッセの変質防止法として真空密封(25吋の減圧下で密封),アルコール添加密封,紫外線照射密封,防腐剤添加密封,窒素ガス充填密封など各種の方法を試みたが,窒素ガス充填法は室温下で約8カ月の貯蔵に対しても,何等変化なく好結果を得た.他の方法では4カ月頃から黴が発生し,品質を低下させた.(2)長期貯蔵の万全を期すためには包装前にマロングラッセ,容器及び包装紙を紫外線照射(殺菌燈を使用)で予備殺菌し,次いで窒素ガス充填法により密封するのが最も良い方法であると思う.(3)マロングラッセ変敗の原因となる微生物としてAspergillus amstelodami (MANGIN), Aspergillus flavus LINKの2種を分離した.この菌を接種し加温検査した結果,窒素ガス充填法では何の変化も認められなかった.本研究に当り,種々御助言をいただいた国立栄養研究所井上憲政博士並びに本学部竹花,高野両助教授に対し深甚なる謝意を表する.また菌の検索を行っていただいた長尾研究所椿氏に深謝する.
- 1957-12-30
著者
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