味覚受容機構における分子生物学的急展開
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概要
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食物の味は塩味,酸味,甘味,苦味,うま味の単独あるいはそれらの組み合わせとして表現される.近年,ゲノム科学や分子生物学的技術の急速な進展によって塩味,酸味の受容に関与するイオンチャネル型受容体と甘味,苦味,うま味の受容に関与するGタンパク質共役受容体(GPCR)やその下流にある細胞内シグナリング分子群が次々と同定されてきている.これにより,味物質が味細胞によって受容され,味覚神経にインパルスが発生するまでのしくみがほぼわかってきた.本総説では,味覚受容機構の最近の進歩と今後の課題について概説する.
- 朝日大学の論文
- 2004-11-20
著者
-
硲 哲崇
朝日大・歯・口腔生理
-
硲 哲崇
朝日大学歯学部口腔機能修復学講座口腔生理学分野
-
杉村 忠敬
朝日大学歯学部口腔機能修復学講座口腔生理学分野
-
杉村 忠敬
朝日大・歯・口腔機能修復・口腔生理
-
杉村 忠敬
朝日大学歯学部口腔生理学講座
-
中島 清人
朝日大・歯・化学
-
勝川 秀夫
朝日大・歯・口腔生理
-
勝川 秀夫
朝日大学歯学部口腔生理学講座
-
勝川 秀夫
朝日大・歯・口腔機能修復・口腔生理
-
中島 清人
朝日大学歯学部化学教室
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