摂食の行動生理学 〜何を食べるかを脳はどう決めているか?
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概要
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私たちは、今身体が必要としている栄養素をどう瞬時に見分け、選択し、摂取しているのであろうか。あまたある物質の中には、食物のようなフリをしているが、毒物を含んでいるものもあるかもしれない。その毒物を避けるためには、新奇性恐怖や食物嫌悪学習が役にたつだろう。さらには、味覚では検知できないような、非常に微量であるが生体にとって必要な栄養素をどのように検知しているのであろうか。本総説では、普段何気なく行っている食物選択行動が、体内の不足栄養素を勘案しながら非常に精密に行われていること、さらには、いわゆる「食わず嫌い」や「食べ物の好き嫌い」が極めて合理的な脳での判断のもとに行われている現象であることなどを、筆者らの研究成果を中心に解説する。
- 2009-06-20
著者
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