基礎看護技術習得のための学生の自主的学習活動 : 学生による教材選択の実態

概要

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目的 : 本研究は, 学生の基礎看護技術習得における自主的学習に向けた教材の選択に着目して実態を把握することを目的とした. 方法 : 「基礎看護技術II」を履修している看護学科2学生84名を対象に, 自作質問紙を配布し, 調査に同意の得られた60名の調査結果を集計し, その内容を分析した. 結果 : 基礎看護技術習得に向けた学生の自主的学習活動の方法において, 以下の教材選択の実態が明らかとなった. 1. 学生は, 基礎看護技術に関する認知領域の習得において, 教員作成資料を活用し, 情意領域・精神運動領域の習得において, チェックリストと自作ビデオを活用していた. 2. 学生の基礎看護技術習得における教材活用の目的は, 「知識を確認する」ために教員作成資料を活用し, 「技術の手順を知る」「技術のポイントを知る」ためにチェックリストと自作ビデオを活用していた. 結論 : 学生は, 基礎看護技術習得において, 教員作成資料, 自作ビデオ, チェックリストに依存した自主的学習を進めていた. 学生が, 知識と技術を統合して効果的に自主的学習を行うためには, 指定参考書やその他の参考書も活用していく必要性があると示唆された.
群馬県立県民健康科学大学の論文