講義・演習を実習で統合するための教授方法 : 臨床での看護技術をビデオ化した教材の効果

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目的 : 本研究は,講義・演習において学習した知識・技術を実習で統合させるため,熟練した看護師が実際の援助場面で活用している技術をビデオ教材として作成し,演習において既製ビデオと併用することによる効果を明らかにすることを目的とした.方法 : 基礎看護技術Iを履修している学生80名を対象に,自由記載の質問紙を配付し,研究に同意の得られた41名の記述をベレルソンの内容分析の手法を用いて分析した.結果 : 分析の結果,17カテゴリーが形成された.自作ビデオに関するカテゴリーは,【1.看護師の効率的な行動に対する驚き】【2.観察に基づいて実施している熟練した看護技術の理解】【3.原理・原則に則った技術に対する気づき】等の13カテゴリー(218記録単位:80.1%)が形成された.既製ビデオに関するカテゴリーは,【14.基本的な技術学習に適合していることへの気づき】【15.撮影・編集方法に対する不満】【16.安全の配慮が不足していることへの気づき】の3カテゴリー(42記録単位:15.5%)が形成された.2つのビデオに共通するカテゴリーは,【17.2つのビデオを視聴した学習効果の理解】の1カテゴリー(12記録単位:4.4%)が形成された.結論 : 以上の結果から,学生には,自作ビデオが講義・演習を実習で効果的に統合させるための考え方の基礎となること,今後の学習への内発的な動機づけにつながることが示唆された.
群馬県立県民健康科学大学の論文

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