血圧測定技術におけるオリジナルビデオ教材を生かした教授方法の効果

概要

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目的 : 本研究では,先行研究の問題点である「マンシェットの巻き方」と「減圧」の方法に焦点を当て,オリジナルビデオ教材を生かした教授方法の効果を検討した.方法 : 教授方法は,オリジナルビデオ教材の場面からステップを設定し,学生の到達度を確認しながら次のステップへ進む方法とした.結果 : 授業中,単元終了時,実習時のチェックリストの分析から,以下の結果が得られた.1.マンシェットの巻き方は,「マンシェットの下縁が肘関節より2〜3cm上になるように巻く」という項目の目標到達度が,授業中91.4%であり,実習時75.7%と低下したが,それ以外の項目は実習時の目標到達度が90%以上であった.2.触診法は,すべての項目が実習時の目標到達度が90%以上であった.3.聴診法は,「測定値を読む」という項目の目標到達度が,授業中75.7%であり,実習時74.3%と低下したが,それ以外の項目は実習時の目標到達度が90%以上であった.結論 : 以上のことから,オリジナルビデオ教材を活用し,ステップ毎に積み上げていく教授方法は概ね有効であった.
群馬県立県民健康科学大学の論文