頬骨突起を基準とする改良した上顎骨の重ね合わせ法
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概要
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成長期にある患者24名の側面頭部X線規格写真を用い, 頬骨突起を基準とする改良した上顎骨の重ね合わせ法, ならびにこれを用いた場合の成長発育に伴うANSとPNSの位置変化, palatal planeの角度変化について検討した.さらに上顎歯の位置変化をpalatal plane at ANSを用いた場合との相違について検討し, 以下の結果を得た.1. 重ね合わせの基準点設定時, 重ね合わせ時の誤差は平均0.15∿0.24mmの範囲で, 小さかった.2. 成長発育に伴う下方への位置変化量はANSがPNSよりも大きく, 両者間に有意差が認められた.3. Palatal planeは, 観察期間中に時計回りの回転を示す症例が多く, また, その変化には個人差が認められた.4. 上顎中切歯の前方への位置変化量は, palatal plane at ANSでは平均1.17mm, 本方法では平均1.56mmであり, 両者間に有意差は認められなかった.また, 下方へは, palatal plane at ANSでは平均2.15mm, 本方法では平均4.25mmで, 本方法が大きく, 両者間に高度な有意差が認められた.5. 上顎第一大臼歯の前方への位置変化量は, palatal plane at ANSでは平均2.16mm, 本方法では平均3.35mmで, 本方法が大きく, 両者間に有意差が認められた.また, 下方へは, palatal plane at ANSでは4.37mm, 本方法では5.82mmで, 本方法が大きく, 両者間に高度な有意差が認められた.
著者
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石川 晴夫
日本歯科大学歯学部歯科矯正学教室
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新井 一仁
日本歯科大学歯学部歯科矯正学教室
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石川 晴夫
日本歯科大学歯学部歯科矯正学講座
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倉沢 理恵
日本歯科大学歯学部歯科矯正学教室
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新井 一仁
日本歯科大学歯学部歯科矯正学講座
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新井 一仁
日歯大・生命歯・矯正
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