ニホンジカ象牙質における日周期成長線(解剖学)
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概要
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ニホンジカ当歳獣の象牙質内成長線について観察を行い,蛍光色素投与による時刻描記法を用いて周期性を検討した.微細成長線は脱灰薄切片のBodian染色標本で観察し,一方,蛍光ラベリング線は非脱灰研磨標本で観察した.Bodianの鍍銀染色標本では2種の線条が認められた.ひとつは細く淡染された規則的な微細成長線で,もうひとつはより太く濃染された線条である.濃染された好銀線の間隔や染色濃度のパターンは同一試料から得られた研磨標本の蛍光ラベリング線のものと一致していた.そのため蛍光色素沈着線はBodian染色により好銀線として染め出されるものと考えられた.濃染されたラベリング線間の成長線本数は各蛍光色素の投与間隔日数と一致しており,この微細成長線が日周期を持つものであることが示唆された.この日周期成長線を用いた日齢査定の可能性について議論を行い,また本研究で用いた蛍光色素(オキシテトラサイクリン,カルセイン)の有用性についても併せて検討した.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2002-09-25
著者
-
大泰司 紀之
北海道大学大学院獣医学研究科生態学教室
-
鈴木 正嗣
北海道大学大学院獣医学研究科
-
大泰司 紀之
酪農学園大学環境システム学部生命環境学科
-
田中 :
北海道大学大学院獣医学研究科生態学教室
-
鈴木 正嗣
兵庫県森林動物研究センター
-
鈴木 正嗣
北海道大学大学院獣医学研究科生態学教室
-
鈴木 正嗣
北大 歯
-
鈴木 正嗣
北海道大学・歯学部・第1解剖学講座
-
大泰 司紀之
北海道大学大学院獣医学研究科生態学教室
-
横山 真弓
兵庫県立人と自然の博物館
-
横山 真弓
兵庫県立大学兵庫県森林動物研究センター
-
飯沼 康子
北海道大学大学院獣医学研究科生態学教室
-
田中-中村 友香
北海道大学大学院獣医学研究科生態学教室
-
大泰司 紀之
北海道大学
-
大泰司 紀之
酪農学園大学環境システム学部野生動物管理学研究室
-
Suzuki M
北海道大学大学院獣医学研究科生態学教室
-
Suzuki Masatsugu
Laboratory Of Wildlife Biology Graduate School Of Veterinary Medicine Hokkaido University
-
横山 真弓
兵庫県立大学自然・環境科学研究所
-
大泰司 紀之
口腔解剖学第1講座
-
Iinuma Y
Laboratory Of Wildlife Biology Graduate School Of Veterinary Medicine Hokkaido University
-
横山 真弓
兵庫県立大学
-
Ohtaishi Noriyuki
Laboratory Of Wildlife Biology The Graduate School Of Veterinary Medicine Hokkaido University
-
Ohtaishi Noriyuki
Laboratory Of Wildlife Biology Department Of Environmental Veterinary Sciences The Graduate School O
-
Ohtaishi Noriyuki
Department Of Environmental Veterinary Science Graduate School Of Veterinary Medicine Hokkaido Unive
-
Suzuki Masatsugu
Laboratory Of Wildlife Biology The Graduate School Of Veterinary Medicine Hokkaido University
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