春機発動期の雄大における血中androgen levelの変動
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概要
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継代繁殖した雄ビーグル17頭について, 12-102週齢の13段階で各1-2例の血液中androstenedione (A), 5α-dihydrotestosterone (DHT), testosterone (T) をRIA法によって測定し, androgenの日内変動を検討した。Aについては, 全期間を通じてあまり動きは認められず, 12-24週齢で1ng/ml以下, 26週齢では0.1ng/ml前後であった。約半数例では28週齢以後は日内を通じて1ng/ml前後の低値を保ち, 他の半数ではTに呼応して変動した。DHTは12-26週齢では0.1ng/ml前後で動きは認められず, 28週以後では半数例がAと同じ動きを示した。12-24週齢ではTは1ng/ml以下であったが, 顕著な精巣発育を示す26-30週齢では, 高値 (3ng/ml前後) と低値との間には2ng前後の差があり, かなりの日内変動が認められた。32週齢以後では変動幅が3ng以上となったが, 一定のリズムは認められず不規則であった。
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1987-10-15
著者
-
山内 亮
家畜衛試 中国支場
-
山田 陽一
日本獣医畜産大学獣医臨床繁殖学教室
-
天野 正
日本獣医畜産大学獣医臨床繁殖学教室
-
筒井 敏彦
日本獣医畜産大学獣医臨床繁殖学教室
-
辻 淳子
日本獣医畜産大学獣医臨床繁殖学教室
-
河上 栄一
日本獣医畜産大学獣医臨床繁殖学教室
-
山内 亮
日本獣医畜産大学獣医臨床繁殖学教室
-
小笠 晃
日本獣医畜産大学獣医臨床繁殖学教室
-
筒井 敏彦
日本獣医生命科学大学獣医臨床繁殖学教室
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河上 栄一
日本獣医畜産大 獣医
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小笠 晃
日本獣医畜産大学
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辻 淳子
日本獣医畜産大学 獣医臨床繁殖学教室
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筒井 敏彦
日本獣医畜産大学
-
小笠 晃
家畜衛試
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