グラスサイレージまたは青刈り牧草給与時における搾乳牛の排糞・排尿量の推定

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配合飼料を乳量の2-3割与え, 粗飼料としてグラスサイレージまたは青刈り牧草を不断給与した時の搾乳牛の排糞・排尿量の解析を行なった。排糞・排尿量は, ほぼ30日間隔で48時間測定した。同一草地から生産した粗飼料を給与して, 6月から10月にかけて測定を実施した。得られた結果は以下の通りである。1)青刈給与群の乾物摂取量(DMI), 排糞量, 生体重はグラスサイレージ給与群より大であったが, 全水分摂取量(飲水および飼料中水分の合計, TWI), 排尿量には有意な差はなかった。2)生体重100kg当りの排糞・排尿量, DMIおよびDMI当りの排糞量は, 両群間に有意な差は認められなかった。3)生体重(kg, X_1), DMI(kg/日, X_2), TWI(kg/日, X_3)および排糞量(kg/日, Y_1)によって重回帰分析を行ない, 以下の式を得た。Y_1=0.054X_1+1.628X_2十0.169X_3-26.84(R^2=0.77)4)上記の式に既報の試験結果をあてはめてみると推定値と実測値が非常によく一致した。よって上式は, 給与飼料条件が異なる場合にも適用できると結論した。5)排尿量(kg/日, Y_2)については, Y_2=0.013X_1+0.073X_3+10.0なる回帰式を得たが, R^2=0.22であり, 排糞量の推定式に比べ正確さが劣り, 飼養条件が異なる場合は, 適用できないと結論した。6)既報の基準排泄物量について, 比較検討した。
日本家畜管理学会の論文
1982-03-11

グラスサイレージまたは青刈り牧草給与時における搾乳牛の排糞・排尿量の推定

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