近赤外分光分析法によるサトウキビ品質評価
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概要
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近赤外分光分析計(NIR)を用いてサトウキビ品種育成における省力的な品質分析法を検討した.NIR測定に蔗汁, 茎の乾燥・粉砕試料及び細裂試料を用いた.蔗汁についてはブリックス及び糖度, 乾燥・粉砕試料及び細裂試料についてはそれらに繊維分を加えた3形質の測定を試みた.ブリックス及び蔗汁糖度測定検量線は全てシュークロースに関係する波長(1438nm)を含み, 繊維分測定検量線はセルロースに関係する波長(2352nm)を含んでいた.いずれの試料でも高い精度で目的の形質が測定可能であった.測定精度は蔗汁が最も高く, 細裂試料, 乾燥・粉砕試料の順であった.細裂試料は乾燥・粉砕試料よりも測定精度が高く, 乾燥・粉砕工程も不要で最も省力的である.細裂試料を用いてNIRによるサトウキビの品質測定を行うことにより, 従来法に比較して大幅に省力的な品質評価が可能であることが明らかとなった.
- 日本熱帯農業学会の論文
- 2001-06-01
著者
-
下田 聡
農業技術研究機構 九州沖縄農研セ
-
氏原 邦博
九州農業試験場作物開発部
-
杉本 明
九州農業試験場作物開発部
-
下田 聡
種苗管理センター鹿児島農場
-
前田 秀樹
種苗管理センター八ヶ岳農場
-
杉本 明
九州農業試験場
-
氏原 邦弘
九州沖縄農業研究センター
-
前田 秀樹
種苗管理セ
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