多層構造を用いた対称型ブロードサイドカプラ

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概要

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90度カプラは、イメージ抑圧型ミキサやバランス型増幅器等に欠かせない重要な基本回路であり、ブランチラインハイブリッドあるいは分布結合型カプラがよく用いられている。これらは基本的には1/4波長線路により構成され、MMIC化の際には能動回路に対し大きくなりがちである。前者は小型化が可能であるが,狭帯域という短所がある。一方、後者は広帯域である半面、平面回路においては3dBの結合度を得るためインタデジタル型とする必要があり、小型化は困難であった。また、2本のストリップ線路を多層構造を用いて上下に重ね、これをメアンダ状に配置することにより小型のブロードサイドカプラを構成する方法も報告されているが、構造が非対称である。ここでは、新たに考案した多層構造を用いた対称型ブロードサイドカプラの構造と試作結果について述べる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-18

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