Ornstein-Uhlenbeck過程の初通過所間分布のPearsonプロットと神経発火間隔データへの当てはめ
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概要
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1960年代以降,神経細胞の不規則発火活動のモデルとして,Ornstein-Uhlenbeck(OU)過程の初通過時間分布の理論的な研究がなされてきた.しかし,実際の神経発火間隔データをOU初通過時間に当てはめる試みはほとんどない.本研究では,まず,Ricciardi and Satoによるモーメント公式を用いて,OU初通過時間の4次までのモーメントを数値計算し,この分布がPearsonプロットで占める領域を求める.この領域は,Lansky and Radilが与えたラット中脳網様本体神経細胞の発火間隔データのPearsrnプロットにおけるそれと類似している.次に,前述のモーメント公式を利用して,発火間隔データ列の2次までのモーメントからOU過程の初通過密度関数を推定する.そして,数値計算により得られる密度関数を発火間隔データヒストグラムに当てはめる.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-08-25
著者
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