逆ガウス分布とその応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
逆ガウス分布は,名前のとおりガウス分布と密接な関係をもっている.逆ガウス分布は,数理統計の分野だけでなく工学を含む種々の分野で,さまざまな現象の記述し,数量的に分析するのに使われている.Schrodingerはドリフトのあるブラウン運動の初通過時間分布のキュムラント母関数を得た.TweedieはSchrodingerの結果を拡張し,単位距離に到達するまでの時間のキュムラント母関数と単位時間に進む距離のキュムラント母関数との間が互いに逆関数の関係にあることを見つけた.そして同様な関係が2項分布と負の2項分布の間に,またポアソンとガンマ分布の間に見られることを発見した.彼は一方を他方の逆分布と呼んだ.逆ガウス分布の研究は,Wasan,Johnson and Kotz,Folks and Chhikaraらによって発展させられた.本論文では,逆ガウス分布の起源としのウィーナー過程の初通過時間分布,逆ガウス分布とその性質,一般的な逆分布および逆ガウス分布の応用について述べる.
- 1993-08-25
著者
関連論文
- 小型二足歩行ロボット用両側分離型トレッドミルの開発とその評価
- 関節キネマティクス検出に関する計算論的考察
- バースト神経細胞モデルの非線形ダイナミクス
- イソアワモチペースメーカ細胞モデルの簡約とその相空間解析
- Hodgkin-Huxley神経モデルの2次元分岐図
- 情報理論の展望と課題
- 筋活動を考慮したヒトの静止立位姿勢制御モデル
- 被写体回転によるX線CT画像のぶれ : 点源を被写体断層とする場合
- X線CTにおける被写体回転による画像劣化とストロボスコープ像
- Morris-Lecar神経モデルの大域的分岐
- 周期的なシナプス入力を受ける神経モデル集合の確率共振
- White Noise Analysis of Non-Linear Systems and Its Applications in Biology (力学系の理論とその周辺)
- 相互抑制回路の周期的パルス電流刺激に対する応答特性
- 雑音の付加された一次元写像における確率的分岐現象の新しい解析方法
- Hodgkin-Huxley 方程式の周期解の大域的分岐構造
- 間隔変動パルス列入力に対するmRICの応答特性について
- Hodgkin-Huxley方程式における孤立周期解の分岐について
- 周期入力によって駆動される緩和振動子の分岐現象に及ぼす雑音の影響
- ペースメーカ細胞モデルとしての変形ラジアルアイソクローン振動子と周期刺激を加えたときの大域分岐構造
- 簡約化されたHodgkin-Huxley方程式の解析
- 小規模ネットワークによるCPG(中枢パターン発生器)の構成と周期入力に対する応答
- イソアワモチペースメーカ細胞モデルの簡約化について
- 過渡的パルス入力に対するペースメーカ細胞モデルの応答
- 周期的に変調された神経モデルにおける雑音の効果 : 確率共振
- 雑音を伴うleaky integrate and fire神経モデルにおけるCoherence resonance
- 雑音を伴うleaky integrate and fire神経モデルにおけるCoherence resonance
- ハードウェアニューロンモデルの周期パルス入力に対する応答特性
- 心拍リズムと呼吸リズムの相互関係について
- 制御呼吸下における心拍間隔変動について
- 拡散により結合されたBVP振動子群の振動周期
- 自発的神経活動のモデル : BVPモデルからmRICモデルへ
- ART画像再構成におけるKaczmarzの解法について
- 逆ガウス分布とその応用
- 発火間隔モーメントからのニューロンへの入力の推定 : 拡散モデルに基づく考察
- 形態形成と安定理論 (生物におけるパターン形成 その数理的アプローチ(特集))
- コンプトン散乱線断層撮影における多重散乱線雑音除去について
- Ornstein-Uhlenbeck過程の初通過所間分布のPearsonプロットと神経発火間隔データへの当てはめ