X線CTにおける被写体回転による画像劣化とストロボスコープ像
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
X線CT装置による断層撮影には,被写体からの投影データを計測する時間(スキャン時間)が不可避である.スキャン中に被写体が動くと,再構成画像は劣化し,CT画像にはモーションアーチファクトと呼ばれる画像エラーが発生する.近年,ぶれ像,ストロボスコープ像と呼ばれるモーションアーチファクトが臨床において見つかり,その発生に対する理論的解析が望まれている.被写体を剛体と仮定する場合,その運動は回転と並進に分けられる.本論文では特に回転運動する剛体断層を対象に,再構成画像の劣化とモーションアーチファクトを解析する.回転する任意の剛体断層の再構成画像を点広がり関数を用いた画像劣化モデルとして定式化する.また剛体のCT画像におけるぶれの性質や軌跡を明らかにする.特に線源などを回転対象にすればストロボスコープ像の発生が説明できること,その発生が計算機実験によって確認できることなどを報告する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-02-25
著者
関連論文
- 小型二足歩行ロボット用両側分離型トレッドミルの開発とその評価
- 関節キネマティクス検出に関する計算論的考察
- バースト神経細胞モデルの非線形ダイナミクス
- イソアワモチペースメーカ細胞モデルの簡約とその相空間解析
- Hodgkin-Huxley神経モデルの2次元分岐図
- 情報理論の展望と課題
- 筋活動を考慮したヒトの静止立位姿勢制御モデル
- 被写体回転によるX線CT画像のぶれ : 点源を被写体断層とする場合
- X線CTにおける被写体回転による画像劣化とストロボスコープ像
- Morris-Lecar神経モデルの大域的分岐
- 周期的なシナプス入力を受ける神経モデル集合の確率共振
- White Noise Analysis of Non-Linear Systems and Its Applications in Biology (力学系の理論とその周辺)
- 相互抑制回路の周期的パルス電流刺激に対する応答特性
- Hodgkin-Huxley 方程式の周期解の大域的分岐構造
- 間隔変動パルス列入力に対するmRICの応答特性について
- Hodgkin-Huxley方程式における孤立周期解の分岐について
- 周期入力によって駆動される緩和振動子の分岐現象に及ぼす雑音の影響
- ペースメーカ細胞モデルとしての変形ラジアルアイソクローン振動子と周期刺激を加えたときの大域分岐構造
- 簡約化されたHodgkin-Huxley方程式の解析
- 小規模ネットワークによるCPG(中枢パターン発生器)の構成と周期入力に対する応答
- イソアワモチペースメーカ細胞モデルの簡約化について
- 過渡的パルス入力に対するペースメーカ細胞モデルの応答
- 周期的に変調された神経モデルにおける雑音の効果 : 確率共振
- 雑音を伴うleaky integrate and fire神経モデルにおけるCoherence resonance
- 雑音を伴うleaky integrate and fire神経モデルにおけるCoherence resonance
- ハードウェアニューロンモデルの周期パルス入力に対する応答特性
- 心拍リズムと呼吸リズムの相互関係について
- 制御呼吸下における心拍間隔変動について
- 拡散により結合されたBVP振動子群の振動周期
- 自発的神経活動のモデル : BVPモデルからmRICモデルへ
- ART画像再構成におけるKaczmarzの解法について
- 逆ガウス分布とその応用
- 発火間隔モーメントからのニューロンへの入力の推定 : 拡散モデルに基づく考察
- 形態形成と安定理論 (生物におけるパターン形成 その数理的アプローチ(特集))
- コンプトン散乱線断層撮影における多重散乱線雑音除去について
- Ornstein-Uhlenbeck過程の初通過所間分布のPearsonプロットと神経発火間隔データへの当てはめ