結合量子細線におけるクーロンドラッグ

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概要

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結合量子細線におけるクーロンドラッグには、一次元電子系特有の強いクーロン相互作用が反映される。我々は、半導体基板上にショットキー電極を配することによって比較的長い(1〜4μm)結合量子細線を実現し、その検証実験を行った。実験では、ふたつの量子細線がほぼ同じフェルミ速度をもつ場合に極めて強いドラッグ効果が観測された。また、その温度依存性から、この場合のドラッグ効果に朝永-ラッティンジャー液体効果が反映されていることを確認した。さらに新しい現象として、一方の細線だけが極めて低電子密度の場合には、電子状態が粒子的になることに起因すると思われる負のドラッグ効果(電子-正孔ドラッグ)を観測した。
2002-01-21

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