高速な署名を実現する新しいパラダイムの提案
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概要
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署名作成に必要な計算は, 事前計算と署名生成の2種類に分類できる. 前者はリアルタイムの処理時間に影響を与えないのに対し, 後者はそのような処理時間を要求するため, 署名生成の効率化は重大な課題である. 本論文では署名生成の計算量が小さな, 新しい署名方式を提案する. これまで提案されてきた方式は, いずれも署名生成に乗算の演算が必要であった. これに対して提案方式の署名生成に必要な演算は, サイズの小さな加算と剰余のみである. 署名生成の高速化のため, これまで剰余を不要にし乗算と加算のみを行なう方式[15,16]が提案されているが, 実装環境において剰余は乗算より計算量を削減できる. 署名生成時の乗算が不要な方式は, 筆者の知る限りこれまでに提案されておらず, 今回が初めての試みである.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-05-11
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