命令キャッシュ上におけるプログラム実行時最適化の提案

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概要

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スーパースカラプロセッサの命令レベル並列性を活かして性能を発揮するには、コンパイラによる並列性の抽出が必要である。しかし、並列性の抽出を考慮せずにスカラプロセッサ向けにコンパイルされた非数値計算アプリケーションの実行形式の機械命令列(バイナリ)に対しては、主に分岐が原因となって並列性の抽出が阻害される。本稿では、スカラプロセッサ向けにコンパイルされたバイナリから並列性を抽出する方式として、プログラムの実行中に命令キャッシュ上で命令列を最適化することを提案する。例として前方短距離分岐を条件実行命令に変換する機構の構成を示し、より高い並列性を抽出するために分岐をまたぐ広域スケジューリングを実現する方式の概要を述べる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-12-13

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